熱帯魚の飼育で最も重要ともいえるのが「水づくり」です。水質が良好でなければ、魚たちが健康に過ごすことはできません。そのため、水質を保つためには、適切なろ過フィルターを選ぶことが非常に重要です。今回は、アクアリウムにおけるろ過フィルターの種類とその選び方について、初心者にもわかりやすく解説します。

1. ろ過フィルターの種類
まずは、代表的なろ過フィルターの種類とそれぞれの特徴について説明します。
外部フィルター
- 特徴: ろ過能力が非常に高く、大型の水槽や水草水槽にも適しています。メンテナンスがしやすいのが大きなポイントですが、設置が少し手間がかかります。
- 向いている魚: 大型魚や水草水槽におすすめです。

【エーハイム】小型水槽用外部式フィルター アクアコンパクト
上部フィルター
- 特徴: 外部フィルターと同じく、ろ過能力が高く、メンテナンスが比較的簡単です。ただし、水草水槽には不向きです。
- 向いている魚: 小型魚から大型魚まで幅広く使用可能です。
投げ込み式フィルター
- 特徴: 設置が非常に簡単で、小型水槽にぴったりです。ただし、ろ過能力は他のフィルターに比べて低めです。ろ材を追加して工夫することでろ過能力を高めることができます。
- 向いている魚: 小型魚に適しています。
外掛け式フィルター
- 特徴: 投げ込み式フィルターと同様、設置が簡単で、小型水槽に最適ですが、ろ過能力は低めです。ろ材を追加することで性能を向上させることができます。
- 向いている魚: 小型魚におすすめです。
スポンジフィルター
- 特徴: ろ過能力は中程度で、水草水槽にも適しています。メンテナンスも簡単で、小型魚に最適です。エアレーション機能がついているものも多く、水中の酸素供給にも役立ちます。
- 向いている魚: 小型魚やベビー魚に最適です。
底面フィルター
- 特徴: ろ過能力が非常に高いですが、メンテナンスがやや手間です。水槽の底面に設置するタイプで、底床を通して水をろ過します。大型魚や水草水槽に向いています。
- 向いている魚: 大型魚や水草水槽に適しています。
2. フィルターの選び方
フィルターの選び方は、以下のポイントを押さえることで、最適なフィルターを選ぶことができます。
(1) 魚の種類と水槽のサイズに合わせる
- 飼育する魚の種類や数に合わせて、ろ過能力を選びましょう。たとえば、小型魚を飼う場合は、外掛け式フィルターやスポンジフィルターが使いやすいですが、大型魚の場合は、外部フィルターや底面フィルターが適しています。
- 水槽のサイズも重要です。小型水槽なら、投げ込み式フィルターや外掛け式フィルターが便利ですが、大型水槽ではろ過能力の高い外部フィルターが必要です。
(2) メンテナンスのしやすさを重視する
- ろ過フィルターのメンテナンス頻度や手間を考えることも大切です。外部フィルターはメンテナンスが簡単ですが、設置が少し手間がかかります。反対に、投げ込み式や外掛け式フィルターは設置が簡単ですが、ろ過能力が低いため、定期的な清掃やろ材の交換が必要になります。
(3) 設置のしやすさを確認
- フィルターの設置が簡単かどうかも選ぶ際のポイントです。特に初心者の方は、投げ込み式フィルターや外掛け式フィルターのように、設置が簡単なものを選ぶと良いでしょう。
(4) 複数のフィルターを組み合わせる
- ろ過能力を高めるために、複数のフィルターを組み合わせて使用することも一つの方法です。たとえば、外部フィルターとスポンジフィルターを組み合わせることで、水質の安定を図りやすくなります。
3. まとめ
アクアリウム用のろ過フィルターは、魚の種類や水槽のサイズ、メンテナンスの手間などを考慮して選ぶことが重要です。選ぶ際には、ろ過能力だけでなく、設置やメンテナンスのしやすさも考慮するようにしましょう。また、複数のフィルターを組み合わせて使用することで、より効果的に水質管理ができます。
これからアクアリウムを始める方は、魚や水槽の特徴に合わせたフィルターを選び、快適な水質環境を作りましょう!
